マクソニックヒストリー
ルーツそして先人たちへの畏敬
マクソニックは、1932年に設立された日本音響電気株式会社が、それまで劇場や公共施設などに納入していた量産品の製造を取り止め、1973年にハイエンドスピーカーの開発製造に業務を一本化し誕生した国産オーディオブランドです。当時、日本音響電気株式会社は、マクソニックの製品を開発するにあたって、スピーカーの磁気回路の設計および製造を弊社の前身である会社に委託しておりました。
その後、日本音響電気株式会社は弊社や他の協力会社とのパートナーシップのもと数々の製品を発表していきましたが、1985年に起きた日本航空機123便墜落事故による小林社長逝去に伴い、残念ながらマクソニックブランドとともに志半ばで閉鎖を余儀なくされました。
株式会社 S R C は、日本音響電気株式会社と法人としての社歴は全く違いますが、当時の協力会社としての関係から、マクソニックのノウハウを受け継ぎ、その理念と技術を後世に残していきたいと考えた有志によって設立されました。
そして2008年マクソニックブランドを新たな姿で現在に蘇らせた我々新生マクソニックは、SITアンプをはじめとして、励磁型スピーカーシステムや各種ユニット、ケーブルなどを製品化し、古き良き、そして新しい音の世界を提供するべく日々活動しています。
マクソニックは、音楽リスナーへアーティストや音響エンジニアが作品に込めた情熱をそのままに届けることが使命だと考え製品開発をしています。
そして、我々が開発に注ぐ技術は、オーディオの歴史を築いてきた先人達やアーティスト、音響エンジニアの積み重ねてきた努力に支えられています。
オーディオ製品を開発および生産することは、脈々と流れるオーディオの歴史を途絶えさせることなく、アーティストや音響エンジニアとリスナーの間に架け橋を築くことにほかなりません。
マクソニックは開発・製造をするにあたって、オーディオの歴史を築いてきた先人達への敬意を決して忘れることのないよう、彼らの開拓した大変優れた技術を源流とし、その発展形として流れ着いた、ひとつの到達点となることを目指します。