スピーカーユニットの音質はコーン紙やエッジの素材はもちろん、それら振動系の駆動に対してどう動きを抑えるか・・・優れた制動力を得ることが音質向上にとって非常に重要な要素です。
マクソニックのスピーカーユニット開発は、駆動のために必要十分な磁力・磁束密度を得るためだけでなく、それに伴う制動力を得るために磁気回路内の理想的な磁気の流れを実現することを追求しました。
そのために我々が採用した方式が、磁気回路内にフィールドコイルと呼ばれる巻状銅線を実装し、電圧をかけることで磁気回路自体を電磁石化させる方式・・・「励磁型」と呼ばれる駆動制御方式です。
励磁型は磁気回路の素材である鉄自体を磁石化するため、鉄とは初透磁率の異なるフェライトやアルニコなどの永久磁石が併存しない、単一素材で構成された磁気回路となります。
この、回路が単一素材であること・・・が磁気の流れを良好なまま一定に保つことを実現し、駆動と制動のバランスを保ち、音質向上へと至ります。
励磁型磁気回路の持つ優れた特性によって、感度が高い・・・100dBを超える高能率を得られるだけでなく、損失の少ない・・・良好なトランジェント特性の実現が可能となり、入力された音源の信号に存在するあらゆる要素を滞りなくアウトプットできるスピーカーとなります。
マクソニックのスピーカー開発への情熱はこの励磁型ドライバーユニットの開発からスタートし、励磁用電源、スピーカーシステム・・・へとつながっていきます。